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宅配がなくなる日 同時性解消の社会論

成沢 拓也 氏  2016/06/29


書店ベストセラーのコーナーに平置きされていたので読みました。
最近物流関連の書籍が販売上位に入ることが多いようです。

ニュースでヤマト運輸によるアマゾンの取り扱いについて報じられたことがきっかけで、注目度が上がっていることが大きな要因だとは思いますが、総じて物流が注目されているのではないかと思います。

物流関連の事業に身を置くみなさまとしては、物流の注目度が上がることで経営課題として物流を見直す企業も増え、ビジネスチャンスととらえることができることからありがたい反面、荷主による物流の見直しにさらされることも考えられるため、既存の取引先との安定取引に影響が出ないか心配になることもあるでしょう。

いずれにしても物流が注目されることで、物流事業者の優勝劣敗がはっきりとして淘汰が進んでいくことはまちがいないことだと思います。

前段が長くなりましたが、この本はヤマト運輸とアマゾンの関係性においてみられるドライバー不足の解決方法を「同時性解消」という観点から原因と課題と解決の方法を提言しています。

同時性という言葉について僕は初めて聞いたのですが、以下のようなことです。

空間同時性  他者と同じ空間を共有すること
時間同時性  他者と同じ時間を共有すること

例えばe-mailは空間同時性も時間同時性も解消する必要がありません。
逆に「配達」という行為は空間同時性も時間同時性も解消しなければ成立しないサービスです。
空間同時性が解消できなければもちろん商品は届きませんが、時間同時性が解消されないために「再配達」という形で労働力の多くを消耗しているのが大きな課題である・・・と現在の社会問題であるドライバー不足の問題を同時性解消の社会論という観点からとらえるということです。

ではどうやって同時性を解消させるのか。
宅配ボックス、コンビニ受取り、店舗受け取り、消費者のモラル・・・・
みなさまもいろいろと思いつく解決策はあると思います。
しかしそれらの方法で本当に解決できるのでしょうか。

物流業界の方は特に興味のあるテーマなのではないかと思います。是非ご一読をおすすめいたします。




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