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アマゾンと物流大戦争 (NHK出版新書)

成沢 拓也 氏  2017/07/13


著者の角井亮一さんは、物流業界の著名人で昨今の物流問題(ドライバー不足や高齢化、再配達問題等々)についてテレビで取り上げる際に、専門家としてメディアに多く出られているのでご存知の方も多いことでしょう。

角井さんとは10年来の友人で彼の著書はほぼ全部読んでいます(おそらく全部)。今回ご紹介するこちらの本は2016年9月に第一巻が発行されたものです。当時一度読みましたが、その時は「物流大戦争」という時代が来ていることにそれほど実感を伴って認識することはできませんでした。
今回半年おいて再読しましたが、今になって本に書かれていることが現実味をもって腹落ちしたことから今回ご紹介させていただきました。

あらためて読んでの感想は、物流業界にいる人はもちろん、すべてのビジネスパーソンがアマゾンとは無縁ではいられないということです。
アマゾンの物流に直接かかわっている人はもちろん、直接かかわっていない人もアマゾンが仕掛けた物流大戦争の時代に勝ち残るために、いかにして戦っていくのかという課題を突き付けられているのです。

著者が「物流を制すものが商売を制す」と言われている通り、現在は物流に長けている企業が業界で勝ち残っています(アマゾンはじめ、ヨドバシカメラ、花王、アスクル・・・)。

アマゾンが火付け役となって激しい戦場と化したのはBtoCや単箱商品の市場ですが、今後はBtoB市場や中ロット~大ロット商品にも戦火は拡大してくることでしょう。歴史をさかのぼってみてみると物流と経済発展、企業の存亡は切り離せないことが分かります。
近代ではあまり注目されることが無かったと思う物流ですが、今まさに物流の強弱が企業の生死を分ける最重要のテーマとなってきているのではないかと思います。

そのことを認識するうえで、この本は最良の一冊だと言えるでしょう。物流業界に身を置く人はもちろんのこと、物流業界以外の人も必読の一冊です。





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