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タイヤ以外、何に触れても事故である。

吉川国之 氏  2016/8/30


同じ陸運業界でありながら、旅客というカテゴリーでどんな安全対策を行っているのかに興味があり購入してみました。

この本は、参考になる取り組みを探るという目的を持って読んだので、気になった事例をご紹介します。

◇まず、事故防止の運動の名称は、「事故件数減件運動」であること。
冒頭にヒューマンエラーへの言及がありますが、ゼロに目標を置いてはいるものの、撲滅ではなく
減件するという視点であることが現場を直視した取り組みになっていることを感じさせます。

◇その上でKPIのとり方は、全車両の走行距離10万キロ当たりに換算して何件発生しているかという指標を採用しています。
この企業は0.98件ということですが、保有している車両台数と本の題名を考えれば極めて安全性の高い企業であることが判ります。

◇次に、眠気対策。
パラマウントベッドが販売している「眠りSCAN」を各営業所に配置して定期的な検査を実施しています。
睡眠時無呼吸症候群に向けた対策で、病気が確認された場合は通院治療を受けてもらうルールになっています。
また、これ以外にも眠気対策として、勤務中に3時間休憩の取得、眠気覚ましシートや菓子の支給なども行っています。

◇高齢乗務員に対する安全確保について。
65歳以上の乗務員に対しては、適齢診断の結果を踏まえた個人教育を実施しており、健康診断、運転癖、動体視力などに
ついて運行管理者と乗務員が話し合う形をとっています。
特に、健康に関するサポートを手厚くすることで自身の体に対する意識を高める狙いがあるとも記載されています。

この他にも、高速道路上ではどこを走行するべきか、二輪車への対応方法など物流企業にも参考になる取り組みが
満載です。

事故防止を考える上で、たくさんのヒントがありました。
輸送業界に身を置く経営者や安全管理責任者に参考になる本だと思います。




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