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死ぬほど読書

成沢 拓也 氏  2017/03/28


伊藤忠商事の社長、会長を歴任されバブル崩壊の時期には4000億もの不良債権を一括処理しながらも、翌年の決算で同社史上最高益を計上し、世間を瞠目させたことで知られる宇和さんの著書です。

書店のベストセラーのコーナーから選んで購読しました。

若干の隔世感は感じるものの、読書が教養を磨くうえでとても重要な役割であるという著者の強い信念は非常に強く心に突き刺さりました。
教養の定義について「自分が知らないことを知っている」ことと「相手の立場に立って物事が考えられる」ことの2つだということですが、なるほど読書を重ねることで自分の無知や無力を知るとは面白いお話です。

また著者は本を読むことを「食べ物を食べること」にたとえ、「良書や古典の良さ」について褒めつつも、「雑誌や好色本など形にこだわらずに本を読むこと」もまたよしと言われています。
「読みにくい本はよまずともよい」そうで、要するに「食欲のわかないものは食べられない」と、読みにくい本を何度も挫折したことのある僕のようなタイプの人にとってはありがたいお言葉でしょう。

「虚栄心」についても面白いことを言われています。
書斎や本棚をきれいに飾ること、読んだ本を並べることなどの行為の根底には「虚栄心」があると思います。僕も自認しています。
しかしながら、著者は「虚栄心」についてアダムスミスの「道徳感情論」を引用しながら、「虚栄心は人が向上したり、社会が発展したりするうえで必要」だそうです。
虚栄心を批判するよりも、虚栄心を上手に成長につなげることの方が重要だと言われています。これもまたありがたい言葉です。

読書が好きな方はすでに読まれている方が多いとは思いますが、これを読むことでますます読書好きになることでしょう。
読書にあまりなじみのない方には、読書好きになるきっかけとしておすすめします。




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