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従業員の「やる気」は家族 会社が「円満」をバックアップ / 『物流ウィークリー』ニュース (2017年11月08日)

 空前の採用難時代を迎えている現代。企業は、若者が魅力に感じる職場づくりを進めることで、若者を惹きつけようと躍起になっている。そういった背景から、採用HPなどに躍る「若いうちから活躍できる環境があります」という言葉。しかし求職者は、若いうちから活躍できるかどうかを特に問題にしていないようだ。


 一見すると、よい職場のように思える「若いうちから活躍できる」職場が、なぜ若者に人気がないのだろうか。求職者は「若いうちから活躍したい」のではなく、頑張った分だけきちんと認めて欲しい、そして役職や報酬など働きに見合った待遇が欲しいというだけなのではないだろうか。人材を募集する会社が本当にアピールすべきなのは「若い力を欲している」ではなく、「弊社は頑張っただけ報われるフェアな会社だ」ということなのかもしれない。


 若手の側から見ても、もちろん自分が早くから活躍できること自体には喜びもあるが、見本となる先輩社員がいなければ成長できない、と感じる可能性もある。目指すべき先輩社員がいてこそ「自分も頑張らねば」と奮起し、先輩から様々なことを学べるが、自分がすぐ一番になってしまっては、それもままならない。


 また、若くても活躍できるのは、すぐにノウハウを身に付けることができる簡単な仕事しかないということも想定できる。たかが数年で手のひらに乗ってしまうような仕事は簡単で、すぐに飽きてしまうのではないか。


 運送業におけるドライバーという職業は、入社して10年、20年経ってもドライバーのままで、運ぶ荷物は大きく変わっても、社内にステップアップできる役職がない限り、大きく昇進する例は少ない。そういう背景からか、30代のドライバーがキャリアアップに悩み、運送会社を退社するケースが散見される。


 良い意味での年功序列のような制度を設け、役職がつくようなシステムを導入するのも、若手の離職を防ぐ一つの手だ。若いうちから任されることは好ましくないが、段階を踏んで成長したいという今どきの労働者のニーズを、企業側も感じ取る必要があるのかもしれない。


 コンサルティング事業、教育関連事業などを展開する企業が調査した「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」では、就職したくない業種について、1位の「小売り・外食」(13.4%)、2位の「自動車・重機械」(8.8%)に続き、3位が「運輸・物流」(7.6%)となっている。


 業界団体などが若手採用に向け、高等学校・大学の就職担当者対象のセミナーを開催する事例もあるが、人材を採用する事業者自身が、若い求職者に過度な期待をしていないか、見直す必要もありそうだ。



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