2年ほど前から農業参入に関する報道が増え、それとともに農業に関するお問い合わせをいただく機会が急増しております。
農業者人口が減少を続けるに伴い、耕作放棄地も増加の一途を辿っています。
景気が低迷している状況では、注目されても当然のことでしょう。
しかし、企業からの農業参入において、成功モデルというのは非常に少ないものです。
たとえば、建設業からの農業参入が多々あるのですが、残念ながら撤退することも多いのです。
なぜ、こうしたことが起こってしまうのでしょうか。
農業と建設業は重機をしようしたり、土に触れるという点で、非常に近いように思われがちですが、そもそも、建設業の受注と農業の受注ではまったく感覚が違うということが重要な点です。
土木工事1件と大根1本の販売では、まったく感覚が合わないでしょう。
そして、何よりも農業を特別視しすぎだということが問題です。
通常であれば、しっかりと数字を意識した経営をされている場合でも、農業になると数字に対する意識が低くなってしまうことが多いのです。
「自然が相手だから簡単ではない」というような話をよく耳にしますが、実際のところ、利益を出すための数字のつめをしていないことが多いように思われます。
農業は、他産業と比べて、非常に複雑な要素の多い事業です。
土質、水はけ、天候、気温、湿度など。
これだけ複合要素の集まった事業なのに、大雑把な経営をしているようでは、より一層見えなくなってしまうのです。
むしろ、独立採算管理により月次決算をやっていくことで、売り上げ、原価、経費、利益を先行管理していく必要があるでしょう。
実は、農業を難しく考えてしまっているのは、過去からの固定概念といってもよいかも知れませんん。
農業に対する意識を見直し、他産業と同様にしっかり経営することが必要なのです。
◆執筆コンサルタント紹介
山田 浩太
食品リサイクル事業を中心とした環境事業の展開を支援。
全国各地のネットワーク構築にあたり、食品廃棄物の排出元から生産者(農家)・消費者開拓、農産物販売に至るまで、現場に入り込んだサポートを行っている。
机上の空論ではなく現場主義を心がけ、環境関連企業だけでなく異業種でも安心して参入できるよう、事業成功までの緻密なフォローをしている。
農業分野におけるコンサルティングでは各地の状況に合わせた具体的な提案を行っている。
◆農業・食品リサイクルビジネスサイト「Vegecle Biz」
◆山田浩太のブログ 「農業・食品リサイクルビジネスコンサルタントの blog」
●記載元 : 物流・運送・ロジスティクスの業界の総合専門誌『物流ウィークリー』













