船井総研では、約8年前から循環型農業関連のコンサルティングを始めました。
最近では、ほぼ毎週末に茨城県の鯉淵学園(農業専門学校)に通っています。
個人的に農業を勉強するために通っているのではなく、船井総研として軽トラックや各種農機具を購入して、
鯉渕学園の先生方と循環型農業を共同研究している状況です。
よく、「経営コンサルティングの会社が農業?」と驚かれますが、この分野では必要不可欠な取組みだと
思っています。
循環型農業というと、化学肥料や農薬を使用した農業ではなく、食品廃棄物や蓄糞などの有機資源を活用した農業を指しますが、
中長期的な時流を考え、注目されるのは食品廃棄物を有機酸に発酵分解した資材を活用した農業です。
今後、世界的な食料問題が起こるとされている状況では、化学肥料の原料輸入はますます困難になるため、国内資源の循環で成り立つ農業にしなければならないでしょう。
化学肥料が手に入りにくくなる一方で、国内の有機資源は余るという、歪(いびつ)な構造に
なってしまうのです。
農業に新規参入する際の重要なポイントとしては、マーケティング視点や経営視点をしっかり構築していくことです。
マーケティング視点では、スーパーなら家庭で使いやすい小ぶりな野菜人気があったり、
飲食店なら調理の手間が省ける大きさの野菜に人気があったりと、顧客ニーズに合わせた農業生産を行う必要があるのです。
経営視点としては、日々の数値管理が重要です。
農場ごと、さらには農産物ごとに独立採算管理を行い、農場管理者の各種原価や経費に対する意識付けをすることで、利益を生む計画的な農業生産が行えるのです。
自給率の低下、農業者の高齢化、後継者不足、耕作放棄地の増加、化学肥料の高騰など、
農業を取り巻く環境は問題山積です。
しかし、補助金に依存するのではなく、ほかの事業同様に原理原則に沿った経営による収益性の高い事業の構築が重要だと考えています。
【参考】
船井総研では、循環型農場の現場実習および経営を学べる「農業ベンチャークラブ」を
運営しています。
>> http://www.vegecle-biz.com/club.htm
■執筆コンサルタント紹介
山田 浩太 プロフィール
食品リサイクル事業を中心とした環境事業の展開を支援。
全国各地のネットワーク構築にあたり、食品廃棄物の排出元から生産者(農家)・消費者開拓、農産物販売に至るまで、現場に入り込んだサポートを行っている。
机上の空論ではなく現場主義を心がけ、環境関連企業だけでなく異業種でも安心して参入できるよう、事業成功までの緻密なフォローをしている。
農業分野におけるコンサルティングでは各地の状況に合わせた具体的な提案を行っている。













