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情熱会員インタビュー



「情熱会員インタビュー」Vol.4 株式会社篠崎運送倉庫 (2009年12月18日)

株式会社篠崎運送倉庫 代表取締役社長 篠崎 晃市氏

2009.10.19
「情熱会員インタビュー」第3回 株式会社篠崎運送倉庫 代表取締役社長 篠崎 晃市氏

「「情熱会員インタビュー」の第4回は、篠崎運送倉庫の篠崎社長にお話をお伺いいたしました。


篠崎運送倉庫様は「FUNAIロジスティクスソサエティ」でも毎回惜しみなくノウハウをお伝えくださる、埼玉のナンバー1企業様です!

地域密着のナンバー1企業!



株式会社篠崎運送倉庫 代表取締役社長 篠崎 晃市氏

インタビュアー:
本日は情熱会員インタビューにご協力くださいまして、ありがとうございます!
本日はよろしくお願いします!


篠崎社長:
はい。株式会社篠崎運送倉庫という社名のとおり、まさに運送と倉庫会社ということで昭和42年に設立していました。「運送倉庫」っていうと、単純に運送と倉庫なのかな、というイメージを持たれるかとは思うんですけれど、我々の会社は創業当時から3PLを行なってきました。


インタビュアー:
創業当時からですか!一般的にはあまり浸透していなかった考え方だったのではないですか?


篠崎社長:
そうですね。けれど自社は創業当初から構想として持っていたため、倉庫を持ったのです。設立2年で倉庫を竣工していましたよ。


インタビュアー:
なるほど!


篠崎社長:
運送が元ではあるんだけれども、当時は免許制度で守られていたため、近くの運送業者から仕事が取れなかったんですよね。


インタビュアー:
それで運送だけでは伸ばしにくいと・・・


篠崎社長:
要するに、運ぶ荷物は自分達でつくろう、という考え方がもとになっていますね。その中で細かいピッキングだとか、アソート、箱詰めっていう、お客様の「痒いところに手がとどく」サービスを行なっていこうというのが創業者の考えでしたからね。

その中で、コンサルティングなども行なっていましたね。困っている企業の課題を聞いて、解決してあげるということをやっていました。


インタビュアー:
なるほど。


篠崎社長:
当時は倉庫を持っている企業自体も少なかったので、色々な企業様からお声がけいただきました。


インタビュアー:
なるほど。当時から先進的な考えをお持ちだったんですね。創業当初から先進的な考えをお持ちだったことが御社の特徴の一つになっているんですね。
他に御社の強み、特徴はどのようなことがあるのでしょうか?


篠崎社長:
私どもは特徴としては、自社倉庫を実際に我々で管理し、運営していることかと思っています。そして、そこに運送を絡めている点が特徴ですね。
自前で土地を取得して、自前で倉庫を建て、自分のところで管理をしているので、荷主企業様も安心していただけるようです。


インタビュアー:
そうなんですね。システム面でも管理に気を使っているとお伺いしたのですが・・・


篠崎社長:
はい。当社では、自社開発のWMS(倉庫管理システム)を保有しています。自社にSEも抱えているため、荷主企業様の商品管理に伴うシステムの改良依頼などにも素早く対応することができるんです。


インタビュアー:
それは荷主さんにも喜んでいただけますね!


篠崎社長:
そうですね。こちらからもコンピュータを使った管理の提案ができるため、喜んでいただいています。





鴻池運輸 国立流通センター営業所 センター長 小林敏道氏



インタビュアー:
なるほど。他に御社の特徴はどのようなところにあるのですか?



篠崎社長:
あとは、地元の色を濃くしていますね。埼玉の鴻巣・行田などの地域に根ざし、地域ナンバー1になりたいという想いを持っています。
本当に狭い範囲で、「このエリアだったら篠崎が一番」と言われたいし、「倉庫だったら篠崎」と言われるようになりたいですね。


インタビュアー:
現在は埼玉で、何拠点お持ちなのでしょうか?


篠崎社長:
6拠点ですね。


インタビュアー:
荷主企業様に喜んでいただいた事例などを教えていただけますか?


篠崎社長:
はい、自社は危険物や定温倉庫などの特殊な倉庫を持っているのですが、当時消防法が改正になり、もともと危険物ではなかったものが危険物として扱わなければならなくなってしまったんです。

そこでお客様からご相談を受け、自社の倉庫で対応させていただきました。そのときの保管や荷役なども評価をしていただきました。もうお付き合いして17年ほどになるのですが、厚く信頼していただいていますね。


インタビュアー:
そうなんですね。


篠崎社長:
そのほかに、そのお客様のところでは検品をハンディターミナルで行なうようになったんです。これは自社でご提案をさせていただき、導入に至りました。
こういうことはお客様から指摘を受ける前に提案するようにしています。


インタビュアー:
このように、こちらから提案するケースは多いんですか?


篠崎社長:
多いですね。
例えばさきほど低温倉庫という話をしましたが、低温倉庫であれば、温度管理がとても難しいんです。食品原料メーカー様の事例なんですが、自社で持っている温度管理・湿度管理のノウハウを元に、提案や打ち合わせをしながら進めています。
その結果、信頼していただき、長いお付き合いに至っています。


インタビュアー:
その姿勢が荷主さんにも評価されているんですね。


篠崎社長:
はい。
逆に、「無理を言ってください」と思っています。
急な作業や、他社様にはできないこともどんどん依頼していただきたいと思っているんです。
どんな依頼でも可能な限り間に合わせます。


インタビュアー:
他にはどのような依頼や相談があるんですか?


篠崎社長:
はい。食品は現在管理がとてもシビアなので、自社でもシビアに考えなければと思い、社員にも伝えています。口に入るものですから、しっかりと考えています。そんな姿勢をお客様に評価していただいたこともあります。


荷主企業からの信頼を勝ち得る姿勢

インタビュアー:
一度お取引を始めたら、かなり長く続くことが多いんですか?


篠崎社長:
そうなんです。一度取引を始めると、長くお付き合いをしてくださる荷主様ばかりですね。

インタビュアー:
理想的ですね。長いお付き合いをするポイントはどこにあるのでしょうか?


篠崎社長:
やはり自社の経営理念である「分かち合う経営」がポイントになっているのかなと思います。
これは社内だけではなく、お客様との関係にもいえることですが、お客様が大変なとき、苦しいときは我々も一緒に試行錯誤をし、苦しみながら親身になって考えています。

その結果が現在の信頼関係に結びついているんだと思います。


インタビュアー:
なるほど。


篠崎社長:
物流業は担当の方が退職されたり、異動になったりすると、お付き合いも切れてしまうことが多いんです。10年以上もお取引していても、担当の方次第というところがあるんですよね。

でも自社の場合は、きちんと後任の方に紹介していただけて、引き続き取引させていただくことが多いですね。やっぱり「篠崎は外せない」って言われるとものすごく嬉しいですね!


インタビュアー:
そう言っていただけたら、とっても嬉しいですよね!


篠崎社長:
私が社長になってから理念として掲げさせていただいているのですが、先代が常日頃、「社内でもお客様との関係でも、苦しいことも嬉しいことも分かち合おう」と言っていました。この口癖を一言に凝縮したのがこの言葉です。


インタビュアー:
その御社の「分かち合う経営」という理念が荷主さんにも通じているんでしょうね!


篠崎社長:
そうですね。そうだと思います。


インタビュアー:
会社が大きく転換した時期や、きっかけとなった出来事を教えていただけますか?


篠崎社長:
売上10億円を達成してから数年後だったように思います。

我々のお客様の荷主様のなかで、運送のみで売上30%を占めるほどの荷主様がいたんです。その荷主様の商品の製品が変わり、売上が10分の1ほどになってしまったんです。

当時はもともと運送と倉庫の売上の割合が7:3ほどで、運送が占める売上が多かったんですが、今後は倉庫売上の割合を多くしていこうという動きをとり、倉庫売上の比重が高くなりました。恐らくこれが転機ですね。



株式会社篠崎運送倉庫 代表取締役社長 篠崎 晃市氏

インタビュアー:
社内でも体制の変化などあったのですか?


篠崎社長:
ちょうどその頃私は社長になったばかりだったのですが、車輌台数を減らし傭車の割合を増やし、ドライバーには辞めてもらうのではなく、倉庫業務に移ってもらいました。


インタビュアー:
このような経緯があって、行田物流センターが建設されたんですね。


篠崎社長:
はい。少しでも売上を元に戻したいという思いで大きな倉庫を計画しました。
倉庫主体という方針に切り替えたことで、荷主企業様に対するアピールする内容も大きく変わりました。

運送を売るのではなく、倉庫を売る。倉庫を売ると運ぶトラックが必要...という、全く先代と同じ考えですね。


インタビュアー:
倉庫はすぐに埋まったんですか?


篠崎社長:
そうですね。お付き合いが長いお客様が多かったので、追加で倉庫のお仕事もいただけたり、逆にこちらから提案していくことができました。


「分かち合う経営」

インタビュアー:
経営者として常に心がけていることは何でしょうか?


篠崎社長:
私が社長になったときから、組織的な力をもっとどんどん付けていこうという取り組みを行なっているんです。私の下に幹部がいて、管理職がいる...そういう会社全体としての力をもっと付けていきたいと思っています。
組織という形できちんと動けるような仕組みをちゃんと作っていきたいなと思っています。

小さい組織であれ、大きい組織であれ、トップの意識が末端まで浸透していて、きちんと動けることは強いですからね。


インタビュアー:
それでは今後は会社全体としての力をもっともっと付けていかれるんですね。


篠崎社長:
あと、個人としては「社長ってすごいな」と社員にもっと思われるようになりたいなと思っています。


やっぱり社長というのは荷主企業様や他の色々な方とのコミュニケーションも発生するし、営業もしなければならないし...ある意味オールマイティでなければならないかなと思っているんです。


だから、もっと組織を引っ張っていけるようになろうと思っています。そして私の意志も組織を通じてみんなに浸透させたいと思っています。


インタビュアー:
トップの意志を浸透させる、という点ですが、実際に理念浸透のために行なっている取組みなどがあれば教えていただけますか?


篠崎社長:
まずは現場にはなるべく顔を出すようにしています。フラっと行って声をかけたりしていますね。本当に挨拶だけのときもありますけれど。現場の空気を感じていなくちゃいけないと思いますので。

  後は、きちんとした形で管理職の人間などに、自分の言葉を本音で伝えるようにしています。


インタビュアー:
なるほど。その方がより納得していただけますよね。


篠崎社長:
格好よく伝えてもしょうがないので、伝わるようにきちんと本音で対面するようにしています。「社長は本音で伝えているな」と思ってもらえればいいなと思っています。

拠点が分かれているので、通常だと伝わり方が違うと思うのですが、うちの場合はそのようなことがなく、きちんと伝わっています。


インタビュアー:
勉強会も開催していらっしゃるんですよね?


篠崎社長:
はい。理念浸透のために希望者が出席する勉強会も開催しています。


インタビュアー:
でも、希望者といっても、ほぼ全員出席していますよね!


篠崎社長:
そうですね。ほぼ8割、9割という出席率ですね。これはよかったなと思っています。最初は社内の掲示物で呼びかけましたけれどね。

この想いを伝えたくて勉強会を開く、というのを伝えたので、このような結果になっているんだと思います。


インタビュアー:
勉強もありますけれど、想いの共有がメインになっている、とてもよい会ですよね!


篠崎社長:
はい。船井総研の橋本さんにも手伝ってもらって、本当によい会になっていると思います。


インタビュアー:
このような取り組みがあって、「分かち合う経営」という理念が浸透し、皆さんが同じ想いで動けるんですね!


篠崎社長:
そうですね。そうだといいなと思っています。


インタビュアー:
他にどのような取り組みをされていますか?


篠崎社長:
新入社員研修の一貫で、富士登山を行なっています。今年も無事にみんなで頂上まで行って帰ってくることができました。

百聞は一見にしかず、で同じ時間を共有し、同じ体験を行なって、同じ苦労をするという経験が一番精神的にもいいことなのかな、と思っていますし、思い出にも残ると思います。


インタビュアー:
私も富士登山はご一緒させていただきましたけれど、本当に「分かち合う経営」という理念が体感できたと思っています。

新入社員と一緒に社長も常務も部長もいらっしゃったわけですが、普段は別々の拠点で別々の仕事をされているみなさんと一緒の経験ができたことは私も本当に勉強になりました!


篠崎社長:
そうですね。きっと一人では登れないけれど、みんなで励ましあったからこそ登ることができたわけで、堂谷さんも一緒に登ることができてよかったです!


組織を強くする5S活動

インタビュアー:
御社では、5S活動にも力を入れていらっしゃるんですよね?


篠崎社長:
船井総研さんにお手伝いしてもらって、組織を3つにわけ、5S活動を展開しています。倉庫をショールームのようにお客様に見てもらうことを考えていきたいなと思っています。

実際に荷主企業様からも「篠崎さん変わったね!」といっていただけるようになったんです。


インタビュアー:
実際に倉庫の見学依頼もあるんですよね?


篠崎社長:
そうですね。最近は異業種からの見学も多いですね。見ていただけるとこちらも緊張感が出てきて、よりよい提案や改善ができるようになるんです。


インタビュアー:
提案の表彰大会も行なっていらっしゃるとか・・・


篠崎社長:
先日大会を行なったばかりなんです。一ヶ月に45件の改善提案が出てきて、「最優秀賞」と「最多提案賞」を設けて行ないました。


インタビュアー:
やはり社員の意識も変わりますか?


篠崎社長:
そうですね。改善する視点で物事を考えますからね。5S活動のおかげで、ここ数年で組織が見違えるようになったと思います。


インタビュアー:
今後の経営ビジョンについてお聞かせいただけますか?


篠崎社長:
今後は本業の倉庫と運送に関わることで業績を伸ばしていきたいと思っています。

かといって、大きくなることばかりが目的ではないので、社員が安心して会社に勤められることが大切だと思っていますので、経営内容もしっかりしていかないと、と思っています。

組織が大きくなると理念も浸透しにくくなると思うので、まずは社内を固めて、理念がきっちり浸透するような形にしていかないといけないと思っています。


インタビュアー:
今後の経営ビジョンについてお聞かせいただけますか?


篠崎社長:
今後は本業の倉庫と運送に関わることで業績を伸ばしていきたいと思っています。

かといって、大きくなることばかりが目的ではないので、社員が安心して会社に勤められることが大切だと思っていますので、経営内容もしっかりしていかないと、と思っています。

組織が大きくなると理念も浸透しにくくなると思うので、まずは社内を固めて、理念がきっちり浸透するような形にしていかないといけないと思っています。


インタビュアー:
そのための課題は何だとお考えですか?


篠崎社長:
業務拡張のうえでは、管理者の勉強が必要だと思っています。
今後とも船井総研さんの勉強会や海外視察も含めて、いろいろ勉強していかないと売上の増大に対応できないと思うんですね。人がどんどん成長して、受け入れ態勢を整えてから売上を伸ばしたいと思います。


インタビュアー:
最後に、座右の銘をお教えいただけますか?


篠崎社長:
そうですね。私は嘘をつきたくないので、「正直に生きる」ということですね。


インタビュアー:
さきほどもお話の中で出てきましたが、お客様に対しても社員に対しても誠実に、ということですね。


篠崎社長:
はい。やっぱり本音で語れば本音で伝わると思っています。それが大事なことかなと思います。



会社概要


社名       株式会社 篠崎運送倉庫
代表者      篠崎 晃市(しのざき こういち)
経営理念     みんなで分かち合う経営
設立       1969年(昭和44年)1月13日 沿革
本社所在地   〒365-0005 埼玉県鴻巣市広田467-1 詳細MAP
          TEL:048-569-1121(代表)
          FAX:048-569-1124
          Eメール:info@shinozaki.co.jp





対談後記
実は、篠崎運送倉庫様は、私が物流の担当になった際に研修を受け入れてくださった企業様です。私も実感しましたが、本当に会社の雰囲気がよく、全員が荷主企業の課題に対して真剣に向き合っていると感じました。このような姿勢が荷主企業にも伝わり、信頼を勝ち取っています。篠崎社長がおっしゃっているような「強い会社」になることで他の物流企業との差別化が実現されています。今後も是非勉強させていただきたい企業様です!


※本稿は、取材先企業様の発言に基づいて作成しております。













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