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情熱会員インタビュー



「情熱会員インタビュー」Vol.1株式会社ウエダ (2009年07月07日)

2009.7.15
「情熱会員インタビュー」第1回 株式会社ウエダ 上田勝嗣社長

「情熱会員インタビュー」の記念すべき第1回は、株式会社ウエダの上田勝嗣社長に
お話をおうかがいいたしました。

株式会社ウエダ様は兵庫県西宮を本拠地とするノンアセットの3PL企業で、
荷主企業様への物流コストダウン提案を切り口に、業績を伸ばし、
現在は東京でも展開されています。


荷主企業様への物流コストダウン提案を切り口とした改善活動への取組みと今後の展開



株式会社ウエダ 代表取締役社長 上田勝嗣氏

インタビュアー:本日はインタビュー第1回です。
協力くださいまして、ありがとうございます!



上田社長:いえ、こちらこそ光栄です。よろしくお願いします。



インタビュアー:まずは御社の業務内容について、おうかがいしたいのですが・・・



上田社長:はい。弊社は食品の3PLを行なっている企業です。
自社では設備を持っていないのですが、グループ会社である
株式会社ユービーエムで運送業を行ない、総合的な物流提案を
させていただいております。

インタビュアー:いつから3PLをお始めになったのですか?



上田社長:弊社の前身は建築企業だったのですが、建築現場での設置作業等を
      行なっていくなかで物流請負業としての歩みがスタートしました。



インタビュアー:小売業の物流請負も担当されていらっしゃったのですよね?



上田社長:はい。私は以前大手スーパー様に勤めていたこともあり、その流れから
      そのスーパー様のピッキング作業をさせていただくようになりました。
      それまでは一社様のみのお仕事をしていたのですが、売上構成比の偏りから、
      何かあったときに不安だ、という想いがあったので、弊社としては成長と
      安定のよい機会でした。



インタビュアー:そうなのですね。現在の御社の特徴、荷主企業からみた強みをお教えいただけますか?



上田社長:一つ目は大手スーパー様のお仕事をさせていただく中で培った改善活動です。
      当時の契約形態が半年に一度料金改定がされる仕組みになっておりまして・・・、
      もしも構内作業の生産性が10%上がったらクライアントであるスーパー様にお返し、
      5%を弊社でいただく、という仕組みになっていたのです。

      そのため、社員もパートの方も、全員で生産性・効率について本当に真剣に
      考えていました。



インタビュアー:なるほど。そのような経験があったからこそ、今の改善体制ができているのですね。



上田社長:そうですね。そのスーパー様でのお仕事は、本当に弊社にとって成長の機会に
      なりましたし、本当に感謝しています。



インタビュアー:実際にどのような実績があるのですか?



上田社長:ある企業様では、弊社がお手伝いさせていただいたことで、年間5,000万円の
      物流コストダウンが図れた、という実績があります。



インタビュアー:すばらしいですね!どのような仕組みで荷主企業様に提案をされているのですか?



上田社長:弊社では、まずその現場で社員とパートの方全員で改善について案を
      考えてもらいます。
      その後、月に1回の所長会議で各営業所の所長にその活動発表をしてもらいます。



インタビュアー:どのような事例が出てくるのでしょうか?



上田社長:所長が、「他の営業所に横展開させた方がよい」、と思う事例を中心に
      発表してもらいます。
      その後、私や社内の人間、各営業所の所長全員で各事例をもんでいくんです。

      営業所でがんばって練ってもらった案を、本社で更にもむことで、お客様に
      更によい提案ができるようにしています。



インタビュアー:なるほど。本当に全員で改善活動に真剣に取り組んでいらっしゃるのですね。

上田社長:はい。さらに、年に1回、改善活動の全国大会というものを開催しているんです。全国大会は全国の営業所の中でも優秀な営業所に、事例を発表してもらうんです。

インタビュアー:すばらしい取組みですね。
改善活動ランキング

上田社長:はい。自社の改善活動がよりよいものになると同時に、社員が成長する
      よいきっかけにもなっているんですよ。

      以前全国大会で発表してもらった女性社員がいるのですが、入社当初は
      あまり気力もなく、ただ仕事をしている、という感じでした。
      しかし、改善活動を始めてその魅力に気付き、自分でもどんどん提案を
      するようになったんです。

      あるとき、その社員の親御さんから「娘が転職してからイキイキしている。
      こんな娘は初めて見た!一度会社に見に行けないだろうか?」という
      問い合わせがあったのです。なので、一回全国大会にご招待したんです。



インタビュアー:発表されている娘さんを見て、びっくりされたでしょうね!



上田社長:そうなんです。本当にびっくりして、喜んでいただきました。
      その姿を見て、私も本当にうれしくなりましたね。
      やはり会社を通じて社員には成長してもらいたいな、と確信もしました。



インタビュアー:社員の方も、楽しんで、やりがいを持って働いていらっしゃるのでしょうね。



上田社長:はい。弊社の特徴の二つ目として、従業員の物心両面での満足を
      心がけている点があります。

      これは経営理念にも掲げていることなのですが、やはり自分の仕事を誰も
      見てくれない、誰も評価してくれない状態であったら、モチベーションが
      下がってしまいます。

      私は社員には楽しんで、イキイキ仕事をしてもらいたいため、きちんと社員の
      仕事を見て、評価をしたいと思っています。
      それは各営業所の所長にも意識をしていただいています。

      社員だけではなく、いつも助けていただいているパートの方にも気持ちよく
      働いていただきたいですからね。



インタビュアー:そうですね。仕事の質も全くことなりますしね。他にはどのような特徴があるのでしょうか?



上田社長:これも経営理念に掲げていることなのですが、「お客様第一主義」を貫いています。
      この「お客様第一主義」とは、大手スーパー様が掲げていらっしゃる方針です。
      自分でもよく考え抜いた結果、弊社も「お客様第一主義」を掲げる事になりました。



インタビュアー:こちらは上田社長の代から掲げるようになったのですか?



上田社長:はい。私が考えて取り組みました。
      もちろん、最初はなかなか社内で浸透せず、15年ほど経った今、やっと全社で
      共有できるようになりました。



インタビュアー:どのように浸透させていったのですか?



上田社長:本当に地道に所長に話をしたり、社員に話をしたりして理解を得ていきました。
      時間がかかりましたが、直接分かってもらい、社内の風土になっていくのが
      一番ですからね。



インタビュアー:「お客様第一主義」を実現するために、社員の方に気をつけていただいてる事はありますか?



上田社長:弊社では「凡事徹底」ということも理念として掲げています。
      凡事徹底とは、当たり前の事を徹底するということなのですが、
      例えば挨拶・身だしなみ・礼儀・マナー・5Sが「凡事」に当たります。



インタビュアー:こちらは社内で取り組みをされているのですか?



上田社長:そうですね。他の企業様でも実践されているかとは思いますが、
      例えば挨拶は朝礼で、全員で唱和するということを毎日行なっています。
      他には、年に1度の社員研修を山奥で行なったりしていますね。



インタビュアー:講師は社内の方が担当されているのですか?



上田社長:はい。元々他企業で研修などを行っていた方に担当させています。



インタビュアー:全て自社で行なえる体制というのはメチャクチャいいですね!



上田社長:ありがとうございます。
      他にも入社3年未満の社員を対象としたスキルアップセミナーを開催しています。
      このような研修を受けていただき、成長すると共に当たり前の事を徹底できるように
      なって欲しいと思っています。



インタビュアー:なるほど、社員の教育にも力を入れていらっしゃるのですね。



上田社長:実は、地域の小学校に対しても、交通安全の啓蒙活動を行なっているんです。
      やはり会社として、事故は絶対になくしていきたいものですが、
      ドライバーが注意するだけでは防ぐことができない事故もあります。

      赤信号で自転車が急に飛び出してきたり、とかね。
      なので、警察・トラック協会と一緒に小学校で交通安全教室を開催しているんです。

      実際にうちのトラックを出して、内輪差や外輪差を感じてもらい、子ども達に
      安全について考えてもらっています。



インタビュアー:いつからこの取り組みを始められたのですか?



上田社長:5年ほど前ですね。このような取り組みを通じて、社会貢献をしていきたいな、と
      考えています。



インタビュアー:地域にも密着したすばらしい取組みですね!
   現在グループ会社も含めて、様々な取り組みをされていますが、
   会社が大きく成長したきっかけは何ですか?



上田社長:根本には大手スーパー様のお仕事で培った改善活動体制がありますが、
      一番は「お客様第一主義」を社内に浸透させたことですね。

      現在は社員・パートの方全員が「お客様に感動を与えられるような
      物流サービスを提供する」ことを意識して日々努力しています。

      また、震災後にユービーエムという運送会社を作り、総合物流が可能と
      なったことも大きいですね。
      総合物流が可能となったため、お客様によりよい提案ができるようになったんです。



インタビュアー:上田社長が経営者として常に心がけている事は何ですか?



上田社長:若手社員の育成です。弊社は新卒採用を積極的に行なっているのです。



インタビュアー:いつから新卒採用を始めているのですか?



上田社長:3年前ですね。現在では年に新卒の社員を平均で5~6人採用しています。
      中途社員ももちろんですが、新卒社員に会社を通じて成長してもらい、
      将来会社を担う人材になって欲しい、と思っています。



インタビュアー:それでは、今後の経営ビジョンについてお聞かせいただけますか?



上田社長:はい。数字としては、5年で売上倍増計画を立てているのですが、
      数字の面だけではなく、人材・ビジネスモデル・コンプライアンスという
      会社の中身を同時に成長させていきたいですね。

      やはり会社の内部がしっかりしていないと、短期的に売上が上がったとしても
      すぐに崩れてしまいますからね。
      会社の中身も成長させて、常に「今の時代に対応する」という経営を行なって
      いきたいと思っています。



インタビュアー:ビジョン達成のための課題は何だとお考えですか?

上田社長:やはり若手の教育ですね。



インタビュアー:最初はやはり現場に入っていただくのですか?



上田社長:営業所によって様々ですが、全員まずは現場に入ってもらいます。
      まずは現場の仕事を覚えてもらい、その中で所長を目指して欲しいんです。

      また、現場で様々な社員・パートの方と一緒に仕事を行ない、人間性を磨いて
      欲しいなと思っています。
      現場を動かす、現場の人間を理解するということができないと本社の仕事も
      できませんからね。



インタビュアー:大体どれくらいの期間で所長になるのでしょうか?



上田社長:3年前に採用した新卒の社員が4年目で所長になりました。
      これはかなり早く、成功事例だと思っています。私もとても嬉しかったですね。



インタビュアー:社員の方の成長を感じると、嬉しいですものね。



上田社長:本当にそうですね。



インタビュアー:ところで、最後に社長の座右の銘をお聞かせいただけますか?



上田社長:「七転び八起き」ですね!
      私もここまでには失敗ばかりでした。けれども、いくら失敗しても、めげずに
      前に進んでいくよう、心がけています。
      経営者が落ち込んでいては、社員も心配してしまうし、悪い影響を与えて
      しまいますからね。

      あとはやはり、「現場第一主義」でしょう。

      私はどんなに規模の大きい会社でも、経営者が現場の事を何も分からない会社は
      ダメだと思います。
      例えば私が会社の事を聞かれて、業績に関しては詳しく伝えられても、
      現場で何が起きているか、現場でどのような仕事をしているか、が分からなかったら
      お客様によいサービスを提供できません。

      なので、常に現場を語れる経営者でありたいと思っています。
      運送でも、現場を知らなかったら運送ルートの見直しや、共同配送を
      提案できませんからね。
      数字だけではなく、「そのビジネスの答え」の部分になっていることを常に知り、
      磨いていきたいと思っています。



インタビュアー:それでは、やはり上田社長は現場を回られているのですか?



上田社長:もちろんです。
      ただ回るだけではなく、所長に私が直接インタビューを行なっているんです。
      所長が忙しいので、30分~1時間程度の時間ですが、じっくり話を聞いて、
      私が「トップの直撃インタビュー」という記事を書き、社内掲示しているんです。



インタビュアー:すばらしいですね!いつから始めた取組みなのですか?



上田社長:今年の4月から始めて、現在6回目を迎えています。
      現場を見る、といっても現場をチラっと見ただけでは現場の事は分からないんです。
      やはり直接話すことで現場で今何が起きているか、どのような取り組みを
      行なっているかという現状と社員の成長を感じることができます。



インタビュアー:この取り組みは上田社長が発案されたのですか?



上田社長:はい。
      他にも、「サンクスカード」というカードを発行していて、私が現場に行った際に、
      元気良く挨拶してくれた社員、動きのよい社員などにメッセージを記入して
      渡すんです。
      そのカードが1枚500円の金券として、営業所で換金できるようになっているんですよ。



インタビュアー:社長から直接「ありがとう」と言われるのは滅多にない機会ですね。
      社員様も喜ばれているでしょうね。



上田社長:そうですね。
      町で配送している社員にサンクスカードを渡すことがあるのですが、
      たまに私が社長だと知らないようで、怪訝な顔をされますけどね(笑)。
      でも喜んでもらえているようです。
      元々は、「常に誰かに見られている」という意識をつけてもらうために
      私が考えたことなんですけどね。



インタビュアー:社長も常に改善活動をされているのですね!
   上田社長、本日はありがとうございました!




会社概要

企業名:株式会社ウエダ
代表者:上田勝嗣
設立:1951年4月
所在地:兵庫県西宮市今津出在家町9-20
電話番号:0798-22-6402
従業員数:社員 105名 、物流現場パートナー781名(平成20年現在)
事業内容:
1.アウトソーシング事業
 (1)物流センター運営事業
 (2)生産物流現場運営事業
 (3)卸業庫内物流業務
2.人材派遣業





対談後記
今回上田社長にお話をおうかがいして、一番心に残った事は社内の改善活動体制です。
社員全員で改善について真剣に考えることももちろんですが、社長自身もサンクスカードや
突撃インタビューなどの様々な改善活動をされています。

やはり、企業は99%トップで決まる、という弊社創業者の言葉どおり、上田社長自身が
日々改善活動に力を入れ、実践しているからこそ、改善活動が社内に浸透し、
強みになっているのだと感じました。




※本稿は、取材先企業様の発言に基づいて作成しております。












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