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情熱会員インタビュー



荷主様の細かいご要望にも対応。茨城乳配様の共同配送取り組み事例 (2012年02月27日)

茨城乳配株式会社

2012.2.27
「情熱会員インタビュー」 Vol.36 茨城乳配株式会社
取締役副社長 吉川 国之 氏
物流営業部 課長 相田 憲行 氏


情熱会員インタビュー第36回は、水戸市に本社を構える物流企業、茨城乳配株式会社の吉川国之様と相田憲行様にお話を伺いに参りました。


物流コストを抑えることができる共同配送

茨城乳配株式会社

インタビュアー(以下、島田): 茨城乳配様は、茨城県水戸市に本社を構え、食品を中心に荷物を配送されている物流企業です。

船井総研が主催する物流企業経営者のための勉強会( FLS )に入会されている企業様であり、 2010 年 6 月にも情熱会員インタビューをさせていただきました。前回は茨城乳配様の事業内容全般についてお伺いしましたが、今回は、その中でも現在力を入れておられます「共同配送」にテーマを絞って吉川様、相田様にお話をうかがいます。

本日はよろしくお願いします。



吉川氏:よろしくお願いします。



茨城乳配株式会社

島田: それではさっそくですが、御社の取り組まれている共同配送とはどのような事業なのかをおうかがいできますでしょうか?



吉川氏:はい。まず当社が行っている事業の説明をさせていただきます。当社は社名の通り、関東の食品関連企業様を中心に配送を請け負っている物流会社です。対応エリアは主に関東の 1 都 6 県になります。それ以外の地域に対しては、お客様の要望により対応させていただくことがあります。

これまではチャーター便を中心としたサービスの提供を行っておりましたが、 2008 年頃から共同配送事業をスタートすることになりました。



茨城乳配株式会社

相田氏: チャーター便は、その名の通り、特定の荷主様に対して専用トラックを用意し、その企業様の専属便として納品先へ製品を配送するものです。しかし、規模の小さな会社様や配送量が少ない会社様ですと、積載効率が上がらずどうしても物流コストが余計にかかってしまうことがデメリットとしてありました。



茨城乳配株式会社

吉川氏: そこで新たな配送事業としてスタートさせたのが「共同配送」です。共同配送の場合、お客様と納品先の間に共同配送センターを構えて、他のお客様の製品と積み合わせて方面毎に配送します。そうすることにより積載効率のよい配送をすることが可能となるのです。



島田: 共同配送事業をスタートした、きっかけはどんなことでしたか?



相田氏: はじめから「共同配送をしよう」と考えたわけではありませんでした。従来のチャーター便ではなく共同配送のような仕組みで、物流コストを抑えていかないと商売ができないという会社様もいらっしゃったことがきっかけです。どうにかしてお客様の要請・要望に応えられないかと模索した結果、自然とこのような事業にたどり着いたという感じでした。



島田:お客様の要望に合わせてサービスを追及していった結果、共同配送がスタートしたということですね。共同配送を始められて 3 年以上が経過しておりますが、現在の共同配送事業の状況はいかがですか?



相田氏: はい。共同配送事業は会社全体の売上の中でも、高い伸び率で推移している事業です。しかも共同配送を依頼していただくお客様はその後、チャーター便のご相談をいただくケースが多く、会社全体の成長に繋がる事業になっています。



吉川氏: 共同配送は少量の依頼が多いので、荷主様が「いつも少量の荷物じゃ悪いから・・・」ということで、後ほど多くの荷物の配送を請け負うことになることが多いですね。もちろんこちらとしてはそのつもりはなかったのですが、結果的に共同配送はフロントエンド商品になっておりますね。



茨城乳配株式会社

島田: お客様の荷物を配送する際には、はじめから共同配送をオススメするのですか?



相田氏:もちろん初めから共同配送を提案するのではなく、一度お客様にヒアリングをさせていただき、状況を把握した上で最適な配送コストにするにはどのような形がよいのかを吟味した後、チャーター便や共同配送を組み合わせてご提案させていただいております。

島田:共同配送事業が始まることにより、コスト削減のための最適なご提案ができるようになったのですね。共同配送を利用したお客様からは、どのような感想をいただきますか?



吉川氏: やはり、コスト削減効果に関してお喜びいただいているお客様はとても多いですね。



島田: コスト削減は大きなテーマですね。具体的にはどれくらい下がるものなのでしょうか?



相田氏: 年間 1500 万円のコスト削減に繋がった企業様もいらっしゃったり、別の企業様では売上の 17% が物流費としてかかっていたのが、 10% まで落ちたというケースもあります。チャーター便のみの対応で余分なコストがかかってしまっていたのでしょうね。



島田: そんなにもコストが下がるものなのですね!



吉川氏: しかしながら、コストが下がることはよいが共同配送にすると配送の品質が落ちるのではと心配され、なかなか踏み切れないお客様が多いのも事実です。
もちろんそんなことがないように、日々遜色ない品質を維持できるように創意工夫を重ねて配送をしておりますのでご安心いただければと思います。



共同配送を始めると運送会社にもメリットがある

島田:共同配送を始められて、他に何か変わったことはありましたか?



吉川氏: 同業の方からの問い合わせが増えたことに驚きましたね。



島田:同業者からですか。どういった問い合わせがあるのですか?



吉川氏:例えば、ある物流企業様が関東全域に対して配送をしようとした時に、どうしても県によって配送量にバラツキがあったり、あまり配送網が充実していない地域への対応にお困りになっていたそうです。当社の共同配送サービスを知って、そのような非効率な地域に対して当社の共同配送網を使いたいとうご依頼をいただいたケースがありました。

共同配送はある程度のインフラ機能が既にある為、すぐにそういった面でもお手伝いができるんですよ。



島田:荷主様だけではなく、色々なところで需要があるのですね。
これまで共同配送を始められて、茨城乳配様にとってのメリットはありましたか?



吉川氏:共同配送を始めてからお客様が増えたと申しあげましたが、もう少し細かく言うと、様々な業種のお客様が増えました。例えば食品メーカー様から直接の問い合わせが増えたことが挙げられます。



島田:食品メーカーから直接依頼されるということは元請けになりますね。非常に大きなメリットですね。



吉川氏: それと今まで扱ったことのない商材も扱うようになりました。例えば卵がそうです。卵は割れやすいということもあり、よりレベルの高い配送が求められます。そういったところでこれまでのサービスでは得られなかった経験をしている点がとても良かったですね。



島田: 取り扱う商品は、これからも増えていきそうですね。



相田氏:あとは会社としてのレベルの向上につながりました。共同配送はどうしても配送行程が複雑になりますので、ドライバーや配車担当者にはより高いレベルの仕事が求められます。具体的に向上した点は
○ドライバーの礼儀作法
○荷扱いの丁寧さ・速さ
○運転技術
○臨機応変な対応力
がありますね。

共同配送はチャーター便とは違い、様々な依頼が突然イレギュラーに入ることもありますので、最初は苦労しました。ドライバーだけではなく、配車の担当者にも臨機応変な対応が求められますので、全体的に自然と仕事のレベルが向上していきました。最初は決められた時間通りに配送することが、とても難しかったのです。



茨城乳配株式会社

島田:新たに事業を始めることで、会社だけでなく、従業員の 1 人 1 人のレベルも向上するのは、大変素晴らしいことですね。



相田氏:今となっては社内のことだけでなく、荷主様側のミスにもその都度、対応できるようになりました。こちらからお客様の不備に気付いて対応できることは、お客様からもとても喜んでいただけます。



島田:他には、何かメリットはありましたか?



相田氏:他の観点からすると仕事量が増えたことだけではなく、自社の課題に気付けたこともよかったと思います。例えば共同配送の場合、細かい要望にも対応できるようにならなければいけないため、他社との連携や情報網の構築がとても大事になります。時間帯も朝・昼・夜すべてに対応できるようにならなければなりません。

そうした課題が浮き彫りになったことで、会社の目指すべき方向性が明確になりました。

島田:茨城乳配様は今後、共同配送を通じてどのようなサービスを展開していくのでしょうか?



相田氏:まず 1 つキーとなるのは対応時間帯の拡大ですね。現在は夜間だけしか対応できていないエリアがありますので日中も対応できるようにしていきたいです。また共同配送は、その特性上、自社だけで行うのは不可能であり、協力会社との連携が欠かせません。協力会社との関係性をより強化することにより、結果として、荷主様に対して、共同配送のサービスを強化していきたいと思っております。



吉川氏:それと伝票関係ですね。現在は荷主様が取り扱っている伝票を使用しているので、より効率化させるためには当社の伝票を使用した方が良いケースが出てくると思います。しかしそうした場合、配送先にとっては取り扱い伝票を変更することになるので、これは少し大変です。いずれは取り組んでいきたいですね。



島田:それでは最後に、インタビューをご覧になっている方々へ、熱いメッセージをお願いいたします。



茨城乳配株式会社

吉川氏:共同配送は 1 社あたりの配送量が少ない場合が多いので、一定の配送量を確保するためには営業努力が必須です。今後も頑張っていきたいです。

私達のお客様は食品企業といってもメーカー・小売・卸・外食産業など多岐にわたりますので、それぞれ業種・規模問わず細かいご要望にもお応えできるようになり、「食品関係のことは、茨城乳配に訊けば解決する!」そう言っていただける物流企業を目指していきたいです。

また情熱会員とおっしゃっていただいておりますが、 FLS の勉強会は勉強熱心な素晴らしい会員様が多いので、互いに刺激し合いながら発展していければよいなと思っております。今後とも茨城乳配をよろしくお願いします。



島田:どうもありがとうございました。どうもありがとうございます。ますますのご活躍をお祈りしています!




会社

茨城乳配株式会社

http://nyuhai.net/

所在地

茨城県水戸市千波町 1821 番地の 1

営業所

千葉営業所:千葉県千葉市美浜区新港 55 番地 -2

宇都宮営業所:栃木県宇都宮市中岡本町 2851 番地 -10

水海道営業所:茨城県常総市坂手町 3572 番地 -7

葛西事業所:東京都江戸川区臨海町3町目4番1号(東京都中央卸売葛西市場内)

連絡先

TEL: 029-241-1241 (代表)

FAX:029-241-1244 (代表)

設立

昭和 40 年 8 月 1 日

資本金

1,000 万円

代表者

代表取締役社長  吉川 信治

従業員数

182 名( 2011 年 12 月現在)

保有車輌台数

116台( 2011 年 12 月現在)

対応エリア

茨城、千葉、栃木、埼玉、神奈川、東京、群馬、その他




■対談後記
茨城乳配様は、「FUNAIロジスティクスソサエティ」の会員であり、とても情熱的且つ勉強好きです。前回は吉川様のみにインタビューを行いましたが、今回は相田様にも同席していただけました。吉川様も相田様もとても気さくにインタビューにお応えいただきましたが、終始お客様への想いが溢れておりました。

FLS会員企業様にはお客様のために前向きに事業を行っている方ばかりで、私自身も大変刺激されます。

■インタビュアー紹介
島田 裕一

氏名 : 島田 裕一

1985年生まれ。千葉県出身。 立教大学理学部卒業後、船井総研に入社。

入社後は廃棄物処理業、士業、物流業、と業種を問わず幅広いジャンルのコンサルティングに従事。

これまで手がけてきた士業のWEBコンサルティングにおいて、確実に集客できるサイト作りを行う。持ち前の元気さと明るさで日々業務に励んでいる。

※本稿は、取材先企業様の発言に基づいて作成しております。












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