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情熱会員インタビュー



海外引越事業で拡大を狙う、新生企業の挑戦 (2011年10月11日)

ジャパンムーブ株式会社

2011.10.11
「情熱会員インタビュー」 Vol.32 ジャパンムーブ株式会社
代表取締役 田頭 達哉 氏


「情熱会員インタビュー」の第32回は、神奈川県横須賀市に本社を構える、ジャパンムーブ株式会社 代表取締役 田頭 達哉 様にお話をおうかがい致しました。


ジャパンムーブ株式会社

インタビュアー: ジャパンムーブ様は、海外への引越事業を主に行なっている企業様です。

2005年に設立したばかりの、従業員25名前後(うち正社員は現在12名)のまだ新しい企業でありながら、大手引越会社に引けを取らない引越のサービス品質で、毎年増収を果たしていらっしゃいます。

本日は、海外引越事業の魅力と、今後の戦略についての話、それから田頭社長の今後のビジョンに関するお話を中心にうかがっていきたいと思います。 田頭社長、本日はよろしくお願いいたします。



田頭氏: よろしくお願いいたします。



インタビュアー: それではまず、御社の会社概要を教えていただけますでしょうか。



田頭氏: はい。弊社は神奈川県の横須賀と横浜という港町にそれぞれ事務所と倉庫を持つ引越会社です。一般的な引越会社とは違い、会社の売上げの約7割を海外への引越の仕事から得ています。最近は国際化の流れに反応していくために、外国人の従業員の採用も増やし始めています。



インタビュアー: FLS(FUNAIロジスティクスソサエティ) の他の会員様の中に、同じように引越事業を行なっている物流会社の方々はいらっしゃいますが、本格的に海外への引越事業を行なっている会社は他にいらっしゃらないように思います。「海外の引越事業」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。



拡大していく海外引越事業

ジャパンムーブ株式会社

田頭氏: 簡単に説明しますと日本の関東近郊に引越を考えていらっしゃる個人のお客様が、海外に引越を行なう際の一連の手続きや作業を代行する仕事を行なっています。

荷物を運ぶ国は、最近では中国がほとんどで、その総件数の5割近くになります。



インタビュアー: 少し前までは仕事で現地に視察に行く程度でしたが、最近は実際にそれらの国に支店が建ち始め、人も移り住むようになったということでしょうか。



田頭氏: そうですね。実際に弊社を利用する人は海外赴任や留学による利用者の方が多いのですが、実際、それらの方の数が増えています。

以前は「海外赴任」というと、一部の大企業の社員だけに関係する話でしたが、最近は中小企業でも社員を海外に派遣させたり単身で赴任させたりする企業が多く、市場の規模はますます大きくなっています。



インタビュアー: そうなんですね。ところで、海外引越は国内引越とはどのような点が違うのでしょうか。



田頭氏: まず、書類の手続きが複雑になります。国を超えての引越となるため、荷物の明細を作成したり、通関のための必要な書類が各国によって違っていますので、経験と知識が求められてきます。



インタビュアー: 旅行の場合も手続きにかかる時間が全く違うように、引越をする際の書類を作るのにも大幅な時間と労力を必要とするのですね。



田頭氏: それから、梱包方法も国内に流通させる時とは方法が違ってきます。長時間にわたって輸送するために、それに耐えられるような梱包をする必要があります。そのため、強化段ボールや木枠梱包などが多く使用されたりしますね。



インタビュアー: 梱包においても専門性が求められるのですね。航空輸送の場合、少しの隙間が金額に大きな違いとなってくるでしょうから、ムダのない高い梱包技術が必要になると考えられます。



田頭氏: 他には、事業を始めるにあたっては、現地の優良な企業と提携できるかどうかが、業績の違いになって現れてきますね。そのためには語学力も求められるでしょうし、優良企業に一目置いてもらえるだけの実力を持つ必要があります。



インタビュアー: ここまでお話を聞いて、海外引越事業が高い専門性が求められる事業だと感じました。仕組みを作り上げるために、経営者の方の手腕が試されるでしょうし、高いサービスの質を保つために、現場の社員への研修や教育がさらに求められてくるように思います。ただ、それだけ大変なだけに、逆に良い仕事をしたときに喜びが感じられるのでしょうね。



大手企業に勝つために

ジャパンムーブ株式会社 ジャパンムーブ株式会社

インタビュアー: 海外引越事業について調べると、日本通運やヤマトロジスティクスなどの大手の影響力が強いような印象を受けます。それらの大手企業に勝つために、どのような戦略を取っていらっしゃるのでしょうか。



田頭氏: 社員教育を充実させています。一般的に考えられる差別化の要因として、「価格」「スピード」「サービスの品質」が上げられますが、そのうち価格とスピードについては、空輸や海運を自社で行なうことができないために、どこの会社もほとんど変わりません。そうなると、変えられるのはどこかとなると、それはサービスの品質となります。



インタビュアー: 田頭社長はその中でも特に、社員教育が重要だと考えられているわけですね。



田頭氏: そうです。そのため、弊社では半年に一度全社員にマナーなどの基本的なことに加え、梱包技術を上げるといったスキルにかかわる研修を、外部講師を呼んで現場のスタッフ全員に受けてもらっています。



インタビュアー: ベテランのスタッフも交えて継続的に学習していることが、たくさんのお客様に満足をいただいている理由の1つなのですね。大手引越企業に対抗するための戦略について、他にもございますか?



田頭氏: それから、弊社ではWEBの製作に力を入れています。デザインもそうですが、何よりも分かりやすい表現にすることを心がけています。例えば値段については、細かい料金がいくつも加算されていく計算方法ではなく、出来るかぎり一律のパック料金を数種類用意したものになっています。



インタビュアー: そのような料金設定にした理由は何かありますか?



田頭氏: 細かい算出方法ですと、納得感はあるでしょうが、次から次に費用が掛かってくるため、予算を立てにくいでしょうし、後で不当に高い料金を付けられるのではと心配されてしまいます。



インタビュアー: 消費者の状況や考え方を考慮した結果からくるものなのですね。ここまでをまとめると、大手引越会社に対抗するために、設備、社員が提供するサービス品質、顧客志向の仕組みという点において差別化をされているということが分かりました。



求めるものは一体感

インタビュアー: 最後に、御社のビジョンを教えていただけますでしょうか。



田頭氏: 弊社は現在、年商でいうと3億6千万円の売上となっていますが、10年後にはグループ全体で10億円の売り上げを上げる企業になっていたいと思います。



インタビュアー: そのために必要なことは何だと考えていますでしょうか。



田頭氏: 社員全員のベクトルを合わせて、成果に向かって仕事をしていくことかと思います。現在は、私が考えている新しい国々への引越事業の開始などを十分に行えていないところがあります。それに対して、現場に落とし込むための工夫や努力を、私自身がまだまだしていかなければなりませんし、社員も、より自発的に動いてくれるようになることを私は期待しています。



インタビュアー: 田頭社長がそのように「ベクトルを合わせて、成果に向かって仕事をしていく」ことを大切にされている理由は何でしょうか?



田頭氏: 結果を出すためと、仕事の充実感を得たいからという2つの理由からですね。

私自身、大手総合商社の物流会社を離れ、独立したのには、「もっと現場の人達と一体感を感じた仕事をしていきたい」という考えがありました。以前いた会社を辞める前のような、本社で全体の方向性を決める会議や、事務処理ばかりを行なうのではなく、不安もある中で一緒になって喜びを感じられるような仕事をしたいという考えです。

私は前の会社で、300人という社員が「上場」という目標に向かって動いているときの力を実感しています。それと同じ、いや、それ以上の一体感を感じた仕事をしていきたいと考えているんです。





    

名称

ジャパンムーブ株式会社

代表取締役

代表取締役 田頭 達哉

設立

平成17年3月14日

本社

〒238-0024
神奈川県横須賀市大矢部2-2-19
富士ビル1F

TEL

046-830-3543

FAX

046-830-3541

事業内容

海外引越サービスの提案・手配
国内引越サービスの提案・手配
倉庫での貨物の保管・入出庫管理



■対談後記

海外への引越事業を主に行っていらっしゃるジャパンムーブ株式会社の田頭社長にインタビューを行ないました。

お話をうかがって、設立してまだ数年のベンチャーに近い企業でありながら、確かな戦略と想いを持ち、事業を行われている姿が浮かび上がってきました。
会社の社名の由来でもある、「顧客を move (感動)させる」ような事業がさらに拡大していくことを期待いたします。


※本稿は、取材先企業様の発言に基づいて作成しております。












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