当たり前のことを当たり前に
インタビュアー:本日は弊社主催の勉強会であるFUNAIロジスティクスソサエティの会員企業様である、埼九運輸株式会社 代表取締役 藤冨義和 様にお話をおうかがいいたしました。藤冨社長、本日はよろしくお願いいたします。
藤冨社長:よろしくお願いします!
インタビュアー:さて、まずは御社の事業内容をお聴かせいただけますか?
藤冨社長:はい。弊社は名前のとおり、埼玉から九州までの運送・運輸を行なっています。
ご依頼いただければ翌日の午前中にお届けできる体制を整えています。それが弊社の強みの一つです。また、もう一つお客様に褒めていただけるのが輸送の品質です。
やはり、品質が高ければ荷主企業様から信頼をいただけるし、品質を高めなければ価格競争に巻き込まれてしまうこともありますからね。
ですから、弊社は、自社で受託した業務は、自社のトラックを用いて運ぶ、という姿勢を基本的なスタンスとしています。やはり弊社を信頼して業務を任せていただいたからには、しっかりと責任を持って自社で運びたいと思っています。
インタビュアー:なるほど。品質を向上させるには、やはりドライバーさんに対する教育が欠かせないと思うのですが、御社ではどのような教育をなさっているのでしょうか?
藤冨社長:まずは、環境整備を取り入れています。私の前職は美容師だったのですが、その時の経験を活かしています。
まずはトイレ掃除を30分間行なったり、「当たり前のことを当たり前にする」クセ付けができるような活動を行なっています。それが、品質や安全につながっているのだと感じています。
運送中の事故がなく、ミスなく運ぶということは、特に難しいスキルは必要なく、「当たり前のことを当たり前にやっている」にすぎないと思っています。
当たり前の交通ルールを守ったり、当たり前のように車をキレイにしたり・・・そういうクセがドライバーについているから、お客様にお褒めいただけるのだと思います。
インタビュアー:確かに、事故は「大丈夫だと思っていた」という気の緩みから起きることが多いですからね。しかし社長、なかなかそのような社長の想いまでをドライバーさんに浸透させることは難しい、という運送会社の方の声をよく耳にします。御社ではどのような取り組みをしていらっしゃるのでしょうか?
運送会社の一体化
藤冨社長:そうですね。弊社でも、会社として一体化するために、色々悩んで考えながら動いています。
まずは、全社で集まる機会を設けています。年に一度の経営計画発表会の際は、可能な限り全ての社員に出席してもらい、社員の前で自社のビジョンや私の想いを伝えるようにしています。やはり直接顔を見て話すことができるので、私の想いが伝わりやすいと思います。
しかし、通常の業務ではドライバーさんは一人でいることが多いですよね。なので、社員に携帯してもらえるよう、社員手帳を作成しました。この社員手帳には、マニュアルという側面もありますが、埼九運輸としての考え方や理念をふんだんに盛り込んでいます。
また、社員全員に名刺を持ってもらっています。もちろんドライバーにも渡しています。名刺を持つことで、会社への帰属意識を高めようと思って取り組みました。
この取り組みは、ドライバーにはとても好評です。今までに名刺など持ったことがないドライバーがほとんどだったので、「嬉しい」、「やる気がでる」という声をもらっています。
インタビュアー:弊社の橋本がメルマガで採りあげさせていただいたお話ですが、とても素晴らしい取り組みですね。会社の一員である、という意識と、自分の仕事への誇りがより高まりますね。読者の皆様にも、是非検討していただきたいですね。
藤冨社長:現在の課題は、営業所の所長のレベルアップですね。今もとてもいい動きをしてくれていて、かなり助けられているのですが、もっともっと成長してほしいと思っています。やはりドライバーは一人で過ごすことが多いけれど、それ以外では営業所の人間と最もコミュニケーションをとります。
私が経営計画発表会で何を言っても、やはり営業所の所長の影響を多大に受けるんです。現在も、会社の方向性や想いを噛み砕いて伝えてもらっていますが、ドライバーがよりリアルに受け止められるような教育をして欲しいと思っています。
インタビュアー:御社が大きく成長した、または転換したきっかけは何かあるのでしょうか?
藤冨社長:そうですね。大きなきっかけは、大手メーカー様からのお仕事をいただいたことですね。今では30年以上もお取引を継続していただいています。このメーカー様には、弊社の品質や柔軟性を高く評価していただいています。
弊社は北海道や沖縄以外であれば、どこにでも配送することができる点と、30年ものお取引があるために、急にコースが変わったりしてもパッと対応することができます。そのメーカー様とお取引のある物流会社の中で、弊社は一番小さい方でしたから、小回りを利かせたり、仕事を断らないという姿勢は曲げないように努力してきました。
インタビュアー:そのような姿勢が、長いお取引に繋がっているんですね。
新しいことに積極的にチャレンジする
インタビュアー:さて、現在埼九運輸様は、環境ビジネスにも取り組んでいらっしゃいますね。どのようなきっかけで、環境ビジネスを始められたのでしょうか?
藤冨社長:世の中の流れと、船井総研の橋本さんのお話を聞いて、チャンスがあると思って始めました。既存のお客様にもご提案できるため、効率もよいと思います。今は私が一人で動いていますが、今後引き合いが多くなってきたら、体制も強化したいと思っています。
インタビュアー:そうですね。今後は今よりもますます「環境」というキーワードは重視されると感じています。今から動いていらっしゃると、今後の展開もスムーズですね。
今回のお話は、運送会社の経営者様にはとても参考になったのではないでしょうか。運送会社は一体化が難しい、と多くの方からおうかがいしますが、まだまだ色々な取り組みができますね。
埼九運輸様には、FUNAIロジスティクスソサエティでも毎回すぐに使えるネタをお教えいただいています。例会で色々お教えいただけると思いますので、一度勉強会に遊びにきてみてください。藤冨社長、本日はありがとうございます!
会社概要
商号 |
|
創業年月 |
昭和50年6月 |
設立年月 |
昭和54年9月 |
資本金 |
1000万円 |
役員 |
代表取締役/藤冨 義和 |
営業種目 |
一般貨物輸送 |
事業所 |
本社 鈴鹿営業所 |
車輌保有台数 |
大型車60台 |
社員数 |
149名(パートなど含む) 平成21年1月末現在 |
年商 |
15億円 |
対談後記
今回はFUNAIロジスティクスソサエティの会員企業様である、埼九運輸様にお話をおうかがいいたしました。 毎回の例会でも、いつも新鮮な情報をご提供くださいます。 新しいことにも意欲的に取り組む姿勢は、学ぶところが多いです。 皆様も是非、色々な取り組みを実践していただきたいと思います!
※本稿は、取材先企業様の発言に基づいて作成しております。














