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エコ商品インタビュー



「エコ商品インタビュー」Vol.10 エンザイム株式会社 (2011年05月06日)

エンザイム株式会社

2011.5.6
「エコ商品インタビュー」 Vol.10 エンザイム株式会社
取締役営業本部長 鈴木一哉 様


「エコ商品インタビュー」の第10回は、 本日は、東京都品川区にオフィスを構える、エンザイム様の元にやってきました。


エンザイム株式会社

インタビュアー: エンザイム株式会社様は、湿地帯などで採掘される「腐植土」を生成して製品化し、販売しているメーカー様であり、その生成した腐植土を用いた製品にて、水質浄化、脱臭対策などを顧客に提案されている企業様です。

また、現在では、排水処理施設等から排出される「汚泥」についても削減提案を行なっており、その取り組みは全国に広がりつつあります。

今回は、腐植土とは何かという説明と、環境という観点で注目度の高い「汚泥」の削減に関するお話しを中心に伺っていきたいと思います。 本日はよろしくお願いいたします。



鈴木氏: よろしくお願いいたします。



インタビュアー: まずは会社の概要をお話いただけますでしょうか。



鈴木氏: はい。私どもの会社は昭和58年に創業し、もうすぐで30周年を迎えます。 元々は、大手の水処理エンジニアリング会社にこの「腐植土」を提供していく原料メーカーとして長年にわたり事業を展開してきました。
近年では水処理施設の維持管理を行なう企業様や、直接排水処理場を保有する企業様に対して商品を提供しています。



長年かけて自然が作り出す腐植土の効果

インタビュアー: 貴社が提供されているという「腐植土」とは、どのようなものなのでしょうか。



鈴木氏: 弊社の腐植土は、落葉樹の落ち葉・動物の死骸等有機物と無機物が約8000年間地中に埋蔵されて発酵と熟成を繰り返し生成されたものを使用しており、成分として、フミン酸・フルボ酸・ミネラル・生理活性物質・有用菌などを抱負に含む土壌になっています。



エンザイム株式会社 エンザイム株式会社

インタビュアー: たくさんの有効成分があることが伺えました。それらの成分は、どのような効果を持つのでしょうか。



鈴木氏: これら腐植土は微生物群を豊富に有し、水質浄化・脱臭をすることができます。また、少し前ですが研究によって「汚泥」を削減できる効果があることが分かりました(特許取得済み)。汚泥は下水処理施設や、工場などから排出されるので、それらの場所に対して、弊社の製品を使っていただくようにご提案をさせていただいております。



インタビュアー: 「汚泥」ですか。確かに工場からは大量の汚泥が出ており、その処理に困っているようですが、その汚泥がどのように処理をされているのか、その現状を少し教えていただけますか?



鈴木氏: 産業廃棄物の年間排出量の内訳として「汚泥」は44.3%です(下記に掲載している表をご参照ください)。 つまり、それだけこの「汚泥」が排出されており、その処分に困っているのが現状です。

弊社ではその「汚泥」の中でも、有機系の汚泥の対応がメインになりますが、その汚泥を減らすことが出来るだけで、排出するお客様からは喜ばれるのです。


廃棄物名

排出量 (万t)

排出量( % )

汚泥

185,327

44.3%

動物のふん尿

87,573

20.9%

がれき類

60,823

14.5%

鉱さい

21,288

5.1%

ばいじん

17,135

4.1%

金属くず

11,004

2.6%

廃プラスチック類

6,094

1.5%

木くず

5,852

1.4%

廃酸

5,405

1.3%

ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず

4,922

1.2%

その他の産業廃棄物

13,074

3.1%

418,497

100.0%


インタビュアー: 年間18億トン。膨大な量の汚泥が廃棄物として出されているのですね。腐植土が広まれば、その状況がもっと改善されることにつながると思います。現在導入している企業ではどのような成果が出ているのでしょうか。



産業界での活用

鈴木氏: 既に導入してくださっている企業様は、一定の成果をほぼ確実に上げていますよ。 例えば、食品工場から排出される食肉系汚泥は100%近くまで削減できています。事前調査が必要ですが、現状では有機性の汚泥ならば、5~7割程度の削減が可能です。



インタビュアー: これらの製品は、物流会社との間では、どのような相乗効果が生まれるのでしょうか。



鈴木氏: 食品を製造している企業と取引が強い物流会社様には効果的です。食品会社に対してこの腐植土の使用を薦め、汚泥処理でコスト削減に協力することで、荷主との関係構築ができます。



インタビュアー: そのような使い方をしている物流会社様もあるのですか。荷主の利益を上げることができれば、結果的に荷主企業との関係は強くなっていきます。 導入することを考えたとき、そのメリットとデメリットを教えていただけますか?



鈴木氏: メリットは、導入するにあたってイニシャルコスト(初期投資)なしで導入できることです。成果の出た時点で、コスト削減分から費用を捻出してもらう形で今は提案させていただいています。我々もプロですから、必ず成果の上がるように進めていきます。逆に、事前に調査をさせていただいたとき、設備不十分であるなど成果の出ない所では実施をお断りすることもあります。

それから、企業のCSR(社会的責任:corporate social responsibility)を果たしやすくなることです。廃棄物の削減により、環境対策としての効果を、目に見える成果として出すことが可能です。

一方、デメリットは、生物処理が主体なので、実証まで期間がかかる所です。早くても2週間、長くて3ヶ月くらいは期間を見ていただくようになります。



インタビュアー: 初期投資がかからないというのは、非常に大きなメリットですね。その自信がとても心強く思います。 また、CSRという点でも、利益追求だけでは企業は社会から評価されないでしょうからね。 物流会社が荷主を獲得する一つのきっかけになってくれるのを期待します。



「腐植土」を広めていくために

エンザイム株式会社
鈴木 邦威 著
A5判並製/168頁
発行:セルバ出版
発売:創英社/三省堂書店
価格:1800円(税別)

インタビュアー: 話が大きく変わりますが、先日、本を出版されたそうですね?



鈴木氏: はい、3月に本を出しました。『「腐植土・フルボ酸」の基本と応用』です。 腐植土について、今までも学術書には掲載されていましたが、今回はもう少しわかりやすくまとめた形で一般の方でも分かるように本を出しました。



インタビュアー: 私も先日、この本を買って読みました。学術的にも理論が証明されているようで、すばらしい内容の本ですね。





今後のビジョンについて

インタビュアー: それでは最後に、今後のビジョンについてお話いただけますでしょうか。



鈴木氏: 今後は、「汚泥」の有効利用を進めていきたいと思っています。現在、直接農地に還元して地域に喜ばれている場所もありますが、まだまだ普及できていないのが現状です。「産廃」とはそもそも人間が作り出したものです。ですから、1つの有機物が形を変え繰り返し循環される本来の姿にぜひ戻したいと思いますね。



インタビュアー: その目標を実現されるために、必要なことは何だとお考えですか?



鈴木氏: まずは、きちんとした付加価値をつけることにより、お客様に正当に利益を上げていただくことではないでしょうか。顧客の事業のコストを下げ、その下げた分の一部を対価としていただく。そのような、お互いの利益が増える関係を築いていくことが必要だと思います。



インタビュアー: 画期的な製品を作り、無駄を削減することによって自社も関係企業も共に発展していこうというお話を聴くことができ、企業が環境に取り組むことの意義を感じることができました。これからの時代、環境を追求することは最終的には自社に利益をもたらすことにつながるのですね。 鈴木様、本日はどうもありがとうございました。



    

社名

エンザイム株式会社

代表者

鈴木 邦威

創業

1983/10

所在地

東京都品川区南大井6-5-13第二レインボービル103

TEL

03-5493-2771

FAX

03-5493-2776

事業内容

・汚水処理
・脱臭処理
・腐植土販売・開発
・化粧品製造販売
・OEM事業
・環境コンサルティング事業




■編集後記
汚泥の有効利用をとおして、コスト削減と環境維持を同時に実現させようとしていらっしゃるエンザイム株式会社の鈴木様にお話をうかがいました。 「きちんとした付加価値をつけることにより、お客様に正当に利益を上げていただく」ことが今後の目標だと、真剣に話されていた鈴木様のお話に感銘を受けました。

エンザイム株式会社様の今後の躍進に注目していきたいと思います。


※本稿は、取材先企業様の発言に基づいて作成しております。内容の検証は行なっておりません。ご了承ください。












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