
2010.06.03
「先進事例インタビュー」 Vol.9 株式会社新宮運送
代表取締役 木南 一志 氏
現在、どんどんニーズが高まっている機密文書リサイクル事業を手がけたきっかけ、その運営のポイントなどをおうかがいしたいと思います!
帰り荷を確保したい
インタビュアー:本日は、兵庫県で機密文書事業を手がけている株式会社新宮運送の木南社長にお話をおうかがいいたします!社長、よろしくお願いいたします!
木南社長:こちらこそ、よろしくお願いします。
インタビュアー:御社は10年ほど前から機密文書のリサイクル事業に取り組まれていますが、参入のきっかけは何だったのでしょうか?
木南社長:はい。もともとは「納品の帰りに効率よく運べるものはないか、」と検討していたことがきっかけなんです。
それで、「効率がよく、環境によいサービス、事業は何かないか?」と必死に考えていました。 そうして考えた結果、機密文書のリサイクルに行き着いたんです。
インタビュアー:そのような経緯があったんですね。それでは、リサイクルの流れをお教えいただけますか?
木南社長:はい。まず、ご契約いただいた企業様に、廃棄する文書を入れていただく「世直しBOX」をお渡しします。 ちょうど上手くA4の紙を入れていただける段ボールなんですけれどね。
インタビュアー:溜まったら回収するんですね。
木南社長:はい。ただ、それだけでは、他の競合企業も行なっています。 弊社では、機密文書を排出した企業に、リサイクルされたトイレットペーパーをお渡ししています。
インタビュアー:なるほど!
一つの企業でリサイクルループをまわす
木南社長:リサイクルサービスを使って紙を排出するだけでは、出す側の人の意識はゴミとして出すのと何ら変わらないと思うんです。 リサイクルされたトイレットペーパーを使うことで、はじめて「自分たちの出した紙がリサイクルされている」という意識が芽生えると思っています。
インタビュアー:確かにそうですね。自分たちの出したゴミがどこでどのように使われているか、なかなか意識できないですもんね。
木南社長:自分たちが出したゴミからできたトイレットペーパーを使うことで、はじめてリサイクルという循環が成り立つと考えています。 弊社のリサイクルは、一つの企業でリサイクルループが回ることを主眼に置いています。
インタビュアー:排出元の社員様への意識づけとしてトイレットペーパーを付けているんですね。
木南社長:まさにそうなんです。このサービスを利用していただくと、回収できるものと、回収できないものに分別する必要があるのですが、「分別すること」は「フンベツ」につながると考えています。 弊社のサービスを使っていただくことで、少しでも排出元の社員様の意識が高くなれば、と思っています。
インタビュアー:お客様からどのような声をいただくことがあるのでしょうか?
木南社長:続けていった結果、社員の意識が変わった、ペットボトルや缶などの他のゴミ処理に関しても分別を行なうようになった、とうれしい声をいただきますね。 これは弊社としても本当にうれしいことです。
インタビュアー:そうですね。「社員の意識を高める」という目的があるから「世直しREサイクル」というネーミングなんですね。このネーミングがすばらしいですね!
「世直し」に込められた想い
木南社長:実はこの「世直しREサイクル」は考えに考え抜いたすえに生まれた名前なんです。 日本は、江戸時代には全てのものがリサイクルできていたんです。それがなぜ、近代化した今の世界でできていないのか?それは、単に高度成長しただけではなくて、日本のよいところを、日本人が引き継いでいなく、利益ばかり追いかけた結果だと思っています。 そんな世の中を少しでも変えたい、自然と共生していくために、みんなに「自然に参画してほしい」という想いが込められているんです。
インタビュアー:なるほど、とてもすばらしいお考えですね。
売上を少なくすることが目標
木南社長:なので、弊社では排出する紙ゴミを減らしましょう!という営業をしているんです。
インタビュアー:それは面白いですね。
木南社長:つまり、一社からの売上が上がってしまうと、弊社の本来の目的が達成されていないということです。 弊社は契約していただいている企業様からの売上が右肩下がりになることを目標としています。
インタビュアー:なるほど。それでは、御社が事業を拡大していくためには契約企業数を増やすことが必要なんですね。
木南社長:そういうことになりますね。企業数を増やす、ということは弊社の課題にもなっています。 競合企業が多いので、厳しい状況ではありますね。
インタビュアー:なるほど。恐らく他の競合企業と御社ではアピールポイントが異なると思いますので、社長の想いに共鳴していただければ価格での競争などには巻き込まれないと感じます。
木南社長:そうですね。弊社の考えに共鳴してくださって、本当にしっかり取り組んでくださっている企業様では、分別のためにシルバーさんを雇ったりしています。 社員さんの意識もとても高く、排出されるゴミも減っています。
インタビュアー:それだけしっかり取り組んでいただけると、うれしいですね。
エコドライブコンテストでの環境大臣賞受賞

インタビュアー:さて、最後に少し話は変わりますが、このたびエコドライブコンテストで環境大臣賞を受賞されたとのことですね。おめでとうございます!
木南社長:ありがとうございます!あまり社員にはうるさく言っていたわけではないんですけれどね。 けれど、ドライバーは皆意識が高く、自分たちで気をつけるようにしてくれています。
インタビュアー:なぜ、そこまで意識が高く保てるのでしょうか?
木南社長:難しいところですけれど、「世直しREサイクル」事業がよい影響を与えている部分もありますね。 私が必死になって「環境、環境」と言っているので、それを当たり前と思うようになった、という声を聞いたことがあります。
インタビュアー:「世直しREサイクル」は社内にもよい影響を与えているんですね。 社内にも社外にもよい影響を与えるすばらしい事業なんですね。木南社長、本日は本当にありがとうございました!
会社概要
| 会社名 | 株式会社 新宮運送 |
| 所在地 | 〒679-4343 兵庫県たつの市新宮町大屋668番地の12 |
| TEL | 0791-75-1212 |
| FAX | 0791-75-0929 |
| 代表取締役 | 木南 一志 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 昭和37年11月1日 |
| 業務内容 | 一般貨物自動車運送事業 自動車運送取扱業 自動車運送代弁業 産業廃棄物収集運搬事業 環境関連事業(世直しリサイクルシステム) その他産業物流に関する一切の事業 |
| 営業所 | 姫路営業所 名古屋営業所 |
対談後記
本日は「世直しREサイクル」に込められた熱い想いをお聴かせいただきました。「一つの企業からの売上を減らすことが目標」という木南社長のお考えと、そのサービス内容は、圧倒的な差別化になると感じました。また、色々な事例やお客様の声などをお聴かせいただきたいと思います!
※本稿は、取材先企業様の発言に基づいて作成しております。














