
2010.07.30
「先進事例インタビュー」 Vol.13 東亜物流株式会社
代表取締役 森本勝也 氏
顧客の相談から生まれたサービス
インタビュアー:本日は静脈物流事業に取り組んでいらっしゃる、 東亜物流株式会社 代表取締役の森本勝也様にお話をおうかがいいたしました。 森本社長、よろしくお願いいたします!
森本社長:よろしくお願いします。
インタビュアー:早速ですが、静脈物流に取り組んだきっかけは何だったのでしょうか?
森本社長:はい、既存の荷主さんに「このゴミを持って帰ってくれないか?」と相談されたのがきっかけです。 そのようなご相談をいただいたので、弊社でも「やってみよう!」と 産業廃棄物収集運搬の許可を取得しました。
インタビュアー:なるほど。現在はどのくらいの事業規模なのでしょうか?
森本社長:現在、弊社の年商が約30億円ですが、そのうちの2億円が廃棄物関連の売上です。 これからもどんどん伸ばせると思っています。
インタビュアー:この廃棄物関連の事業が事業レベルになるまで、どれくらいかかったのでしょうか?
森本社長:約2年ですね。 まずは既存の荷主さんに全て声をかけて、廃棄物の仕事もいただく動きをしました。 現在の2億円の売上のうち、約1億円は既存の荷主さんに声がけをすることで、比較的早く達成しました。 ゴミがでない企業はないので、皆さんも是非試してみたらよいと思います。
インタビュアー:この事業に取り組んだことで、御社にどのようなメリットがありましたか?
森本社長:一番は顧客の深耕ができたことです。
既存の荷主企業に更に提案できるサービスが増えたため、営業のきっかけとしても役立っています。
もう一つは、取引の入り口となるサービスメニューが増えた点ですね。
実際に静脈物流からお付き合いが始まる企業様もあります。
ただ、従来の輸送と組み合わせて提案することで、 お互いにコストメリットを分け合うことができるため、廃棄物が入り口でも、輸送のお仕事を同時にいただくことがほとんどです。
従来の収集運搬の事業者と比較すると、輸送で既に顧客先に入っている分、 収集運搬のコストを下げることができますし、逆のパターンもできます。
弊社としては、輸送の帰りに廃棄物を運ぶだけですからね。
このようなメリットが出せるのは、物流企業ならではだと思います。
インタビュアー:事業を進めるうえでの注意点はありますか?
森本社長:そうですね。初めから余分な投資をしないことですね。
産業廃棄物も、既存のトラックを登録すれば、そのまま運ぶことができます。
無理して最初から新しい車輌を買う必要はないと思います。
事業ベースになるまでは、とにかく既存の資産を使うことが大切だと思います。
投資をするのは、ノウハウが溜まってきて事業ベースになってからで十分ですからね。
二点目は、とにかくスピードを意識することです。
いいと思ったことはすぐに始めてみる、とにかくチャレンジしてみるという姿勢が求められると思いますね。
インタビュアー:ずばり、事業化のポイントは何でしょうか?
森本社長:まず一つ目は、トップ自らが動くことですね。
トップが動かないと、なかなか新規事業は立ち上がらないものです。
力を入れるのであれば、トップが動き、スピード感を持って取り組まないと事業化は難しいと思います。
また、自分が動くことでノウハウが溜まります。
私も実際に、申請書は全て自分で書きましたし、自分で提出に行きました。
昨年から事業の担当者を設けましたが、それまでは全てほぼ私ひとりで営業し、計画を立てていました。
今では現場のノウハウも含めて、かなり知識が付いてきたと思います。
二点目は、身近な先達者を確保することです。
私の場合は、産業廃棄物収集運搬の企業で知り合いがいたので、具体的な話も含めて色々と相談に乗ってもらいました。
初めは業界の知識も、ネットワークもない状態でのスタートでしたからね。
このように、業界に明るい先達者の存在は必須だと思います。
インタビュアー:なるほど。弊社も色々と情報をご提供させていただきますね。
静脈物流は少ない投資ではじめることができるため、 皆様もまず、既存の荷主企業にお声がけされてはいかがでしょうか?
森本社長、本日はありがとうございました!
対談後記
今回は静脈物流の好事例をお聴かせいただきました。森本社長のおっしゃるように、すぐに既存荷主に声がけができるサービスなので、是非皆様もご検討ください!
会社概要
会社名 |
|
所在地 |
東京都江戸川区一之江1-9-13 |
設立 |
平成元年6月28日 |
資本金 |
88,880,000円 |
代表者 |
代表取締役 森本勝也 |
※本稿は、取材先企業様の発言に基づいて作成しております。













